2024.02.20

【JAL】GSTC国際基準に沿った、サステナブルツーリズムを推進します~移動を通じた関係・つながりを創出し、社会課題の解決に寄与します~

JALは、2023年9月1日、持続可能な旅行および観光のための国際基準を制定・管理するグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(The Global Sustainable Tourism Council® 、以下「GSTC」)にエアライングループとして世界で初めて加盟(*1)し、GSTCが持つ観光におけるSDGs品質に関する専門的な知見と世界に広がるネットワークを活用できるようになりました。
このたび、GSTCの考え方を取り入れたサステナブルツーリズムの実現に貢献するために、日本に本部を置く団体としては唯一、GSTCから承認(Recognition)を受けた独自の評価基準を運用している株式会社サクラクオリティマネジメント(以下、「サクラ社」)と提携し、サステナブルツーリズムの普及・拡大に向けた取り組みを推進します。
(*1)2023年9月29日付プレスリリース 第23057号 『エアライングループとして世界初 持続可能な観光のための国際協議会(GSTC)にJALが加盟』 https://press.jal.co.jp/ja/release/202309/007640.html

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JALの今後の取り組み(一例)

・国内宿泊施設向けの認証推進に寄与するため、JAL内で監査員の育成に取り組みます。独立した監査資格保有者(*2)が認証監査を行うことで、その信頼性を確保します。
(*2)監査資格保有者:
GSTCが定める所定の研修(GSTC Auditor Training)を受け筆記及び実技試験に合格し、かつ、その他の監査員になるための必須条件を満たし、そのすべての条件をGSTC認定の認証団体によって確認されている者。

・地域活性化や人流創出につなげるために、地方自治体、地域と協同して観光地域作りを行うDMO(Destination Management Organization)などからの相談を受ける体制を整え、セミナーの開催や教育、コンサルティングなどを実施します。

宿泊施設向け認証監査や、教育・コンサルティングなどのお問い合わせ先 : sust@jal.com

サステナブルツーリズムは、政府が定める「観光立国推進基本計画」のインバウンド回復戦略において重要な取り組みの一つと位置付けられていますが、国連世界観光機関(UN Tourism)によって、「訪問客、産業、環境、受け入れ地域の需要に適応しつつ、現在と未来の環境、社会文化、経済への影響に十分配慮した観光」であると定義されており、その評価基準としてGSTC基準のような客観的な指標が必要とされています。
今回の提携により、JALとサクラ社は、観光客に国際基準で認められたサステナブルツーリズムの選択肢を提供することで、移動を通じた新たな関係・つながりを創出するとともに、オーバーツーリズムや環境破壊、地域文化・伝統の消失といった社会課題の解決に寄与していきます。

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JALはこれからも、地域の振興や地域経済の発展、関係人口の拡大と責任あるツーリズムの普及・拡大に貢献してまいります。

 

■ GSTC基準について
公正な国際基準であるGSTC基準に認証された観光事業者は、環境と社会に対する実際の配慮が第3者によって認められることで、消費者や投資家からの信頼を獲得し、ブランド価値や競争力が向上します。また、GSTC基準と照らし合わせながら持続可能な観光を実現するための取り組みを行うため、事業者の環境配慮が促進されます。

なお、現在のGSTC基準には、以下の種類があります。
① 公共政策立案者やデスティネーション・マネージャー向けの「地域向け基準
② 宿泊施設やツアーオペレーター向けの「観光産業界向け基準」(宿泊施設用/ツアーオペレーター用

本基準は、観光業界全体に適用可能な4つの主要分野(持続可能なマネジメント、社会経済的影響、文化的影響、環境への影響)から構成されています。

 

■ 株式会社サクラクオリティマネジメントについて
宿泊施設の品質認証制度であり品質向上プログラムであるサクラクオリティの運営会社です。なお、現在、サクラ社とその関連団体はGSTC認定(Accreditation)の認証機関となるための申請準備を進めており、2024年中の認定取得を目指しています。今後はさらに認証範囲をツアーオペレーターにも広げる予定です。
認証制度の詳細については、サクラ社のホームページ(https://www.sakurastay.com/)を参照してください。

以上

関連リンク:日本航空企業情報内プレスリリース