2023.03.30
【ANA】日本国内で混合された持続可能な航空燃料SAFを初めて調達
• 国土交通省が実証事業にて輸入したSAFの原液を使って国内でジェット燃料と混合したSAFを初めて調達しました。
• SAFを国内で混合する際の品質管理手順の明確化、通関・保税の手続き、取扱いの安全性等、航空機への給油・使用までのサプライチェーンの整備が大きく前進しました。
全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上 慎一、以下「ANA」)は、日本国内にて混合された持続可能な航空燃料SAFを伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)より調達しました。今後は羽田空港および成田空港を出発するANAの国際線と国内線の定期便で使用してまいります。
SAFの原液(ニートSAF1)は、世界最大の再生可能燃料メーカーであるNeste社(本社:フィンランド)が製造するもので、国土交通省航空局主体の実証事業を通じて輸入され、国内でジェット燃料と混合2されました。航空業界の脱炭素化において鍵となるSAFの普及加速に向けては、技術的・経済的な課題や解決策について官民一体で協議するために「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」が昨年4月に設立され、今回の実証事業はその一環です。
ANAは、SAF等の活用を通じて貨物輸送および従業員の出張で発生したCO2の削減に向けた「SAF Flight Initiative: For the Next Generation」を2021年に立ち上げ、現在13社のパートナーにご参画いただいてます。 より多くの企業の皆様の気候変動対応に貢献できるよう、SAFの安定的な調達に取り組んでまいります。
ANAは、これからも官民さまざまな関係者と連携してSAFの普及等に努め、今後も持続可能な航空ネット ワークで日本のカーボンニュートラル実現および国際社会における環境対策に貢献してまいります。
以上
- 1. ニートSAF:バイオマスや廃食油、排ガス等の原材料から生産された航空燃料。一般的な化石由来の航空燃料に混合した上で航空機に搭載する必要があります。
- 2. 現在SAFはジェット燃料と混合し、50%以下の混合率で利用することが国際基準で定められています。
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