2023.01.17

【ANA】ANAと伊藤忠が再生可能エネルギー企業RavenとSAFの調達に関する覚書を締結

• レイヴェン社は都市ごみからSAF等再生可能エネルギーを製造するベンチャー企業です。ANAは2025年以降、レイヴェン社が米国で生産するSAFを調達する予定です。

• 2020年に契約締結したNESTEに続き、レイヴェン社からの調達におけるサプライチェーンの構築においてもANAと伊藤忠商事で協力してまいります。

全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上 慎一、以下「ANA社」)と伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、米国のRaven SR Inc.(本社:米国ワイオミング州、CEO:Matt W. Murdock、以下「レイヴェン社」)からの持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)調達に関する覚書を締結いたしました。

レイヴェン社は、植物系廃棄物、都市ごみ、都市ごみの発酵により発生するメタンガスおよび有機廃棄物から水素やSAF等のクリーンな燃料を製造する技術を有する米国のベンチャー企業です。2024年より水素製造プラントの商業運転を開始する予定で、燃焼プロセスを行わない同社の技術は、長期間安定的に再生可能燃料を製造する持続可能な選択肢となります。また、地域や地方自治体で発生する廃棄物を処理し、燃料化することにより、各地域の環境・脱炭素の課題に沿った解決法を提供することも可能となります。2025年にも米国カリフォルニア州内でのSAF生産を目指しており、2034年までには欧米で年間20万トン規模の生産を行う予定です。

国際民間航空機関(ICAO)は、航空機が排出するCO2を2050年までに実質ゼロとする目標を掲げており、航空業界における脱炭素化の動きおよびSAFの需要はさらに拡大していくことが見込まれています。現在SAFは原材料の確保および多様化等の課題により生産量が限定的で、世界全体で需要の約0.03%に留まっています。レイヴェン社のSAFは都市ごみ等の廃棄物を原料としているため、将来的にも安定した調達が可能です。

ANAは、2020年に日本のエアラインとして初めて世界最大のリニューアブル燃料メーカーであるNeste社と中長期的な戦略的提携を締結し、日本発の国際線定期便で初めてSAFを使用して以降、定期的にNeste社よりSAFを調達し、国際線の定期便にて使用してまいりました。ANAグループの2030年度までに消費燃料の10%以上をSAFに置き換え、また、2050年度のカーボンニュートラル実現という目標に向けて、伊藤忠商事やさまざまなパートナーとSAFの調達および活用拡大に積極的に取り組んでまいります。

以上

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