2022.11.14

【ANA】ANA Green Jet国内線専用機にSAFを搭載し初便就航

  • ・サステナビリティをテーマとした「ANA Green Jet」の国内線専用機の運航を2022年11月14日より開始しました。初便就航に伴い、国内線の定期便としては初めて商業規模で生産されたSAFを搭載しました。

ANAは、持続可能な社会の実現を目指す「ANA Future Promise」をテーマとした特別塗装機「ANA Green Jet」の国内線専用機の運航を本日2022年11月14日より開始しました。10月5日に就航した国際線機材と同様のCO2排出量削減に向けた技術や機内サービス品の活用等さまざまな施策を展開し、実現可能性やお客様のご評価により、その他の機材や路線へ拡大してまいります。また、初便となるNH253便(羽田―福岡行き)では、国内線の定期便としては初めて商業規模で生産された持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下:「SAF」)1を使用しました。
このたび調達したSAFは、フィンランドに本社を置く世界有数のSAFの製造会社であるNESTEが製造したものです。ANAは、2020年に日本のエアラインとして初めてNESTEと中長期的な戦略的提携を締結し、日本発の国際線定期便で初めてSAFを使用して以降、定期的にNESTEよりSAFを調達し、国際線の定期便にて使用してまいりました。
NESTEが製造するSAFは、廃食油・動植物油脂等を原料としています。航空機・エンジンメーカーの定めるジェット燃料の国際規格であるASTM D16552ならびにDEF STAN 91-0913を満たしており、既存ジェット燃料と同じ安全性が担保されています。また、国際的な第三者認証機関であるISCCによるライフサイクル評価4にて既存のジェット燃料使用時に比べて約90%5のCO2削減効果が証明されています。
ANAグループでは、2030年度までに消費燃料の10%以上をSAFに置き換え、また、2050年度までのカーボンニュートラル実現を目標に掲げ、SAFの活用拡大に向けたさまざまな施策に取り組んでいます。CO2削減効果および品質が証明されたSAFの普及に向け、これからもリーディングエアラインとして、CO2削減をはじめとした環境問題の本質的な解決に積極的に取り組んでまいります。

【フライト概要】

  • 便名:ANA253便 羽田発福岡行き
  • 出発時間:12:30PM 到着時間(予定):14:30PM
  • 機材:ボーイング 787-8型機 (JA874A)
  • SAF搭載量:1,000リットル(羽田―福岡間の約10%強に相当)

【ANAのSAF活用に関する取り組みについて】

  • 1: SAFとは:Sustainable Aviation Fuelとは、バイオマスや廃食油、排ガスなど原材料の生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を従来燃料より大幅に削減し、既存のインフラをそのまま活用できる持続可能な航空燃料です。
  • 2: 世界最大規模の標準化団体であるASTM Internationalの定める工業規格であり、D1655は航空用ジェット燃料に関する規格です。
  • 3: 英国国防省(Ministry of Defence)の定める英国防衛規格であり、91-091は航空用ジェット燃料に関する規格です。
  • 4: 製品に関し、原材料の収集から製造、輸送、使用など全ての段階を通して環境影響を定量的、客観的に評価する手法です。
  • 5: NESTE出荷値

  • 報道機関からのお問い合わせ先:
    ANA広報部 03-6735-1111
    成田0476-31-6007
    伊丹06-6856-0270
    関西072-456-7890

以上